大阪の看板屋 あいらんど工房ブログ担当の松本です。
まだ冬は先ですが…
寒い冬の夜、足早に我が家へ帰りたいものです。
ふと足を止めると、何か気になる灯が目に入ってきました。
赤く灯ったちょうちんが路地奥にあるのです。
今回は「電飾看板の元祖!赤ちょうちんの秘話」をご紹介します。
赤ちょうちんと電飾看板の関連性
「赤ちょうちんと電飾看板」の組み合わせ。
あまりピンとこないものですよね?
あえてこの二つを題材にしたのには、訳があるのです。
電気の無い時代、暗い夜道やお店を照らすちょうちんの灯は道行く人々に沢山の安心をささげてきました。
それは現代においても変わらず、人気のない暗い道は今でも怖いものです。
そう考えると、『赤ちょうちん』は昔の電飾看板だったと言っても過言ではないのです。
ちょうちん自体の歴史は古く、平安時代から室町時代の間に中国の明から伝来したと言われています。
当時のちょうちんは、折り畳みが出来ず竹籠に和紙が貼られた簡易なものだったそうです。
その後、室町時代末期に折り畳みができるちょうちんが開発。
江戸時代中期にはろうそくの大量生産が可能となったことも相まって、庶民の間に『ちょうちん』が普及しました。
江戸時代の当時、電気は通っていません。
太陽が沈むと、暖簾や板の看板ではお店を見つけてもらうことが困難になります。
暗くなった後に灯るちょうちんの明かりは、視認性の効果も高く絶大な集客力があったことが容易に想像できます。
赤ちょうちんはその後、戦後の高度経済成長期ごろ本格的に広まったそうです。
当時、東京オリンピックや大阪万博など、日本は復興に向けて成長していました。
まだまだ裕福とはいいがたい状況の中、大衆の人が仕事終わりに居酒屋へ行くことはささやかな安らぎであったに違いありません。
大々的な看板と比較して、安価な赤ちょうちん。
店の宣伝ができる赤ちょうちんは当時のお店にとって良い看板になったのです。
赤ちょうちんから受け継がれた電飾看板
現代でも赤ちょうちんは残っているものの、使用しているお店は最盛期と比較して少なくなりました。
赤ちょうちんがもたらした看板としての役目は、電飾看板を始めとしたその他の看板が受け継いでいったのです。
看板の大きさやデザインは赤ちょうちんの時代よりも多種多様となりました。
より、お客様の希望を叶えやすいものになったのです。
ファサード看板にジョッキのイラストを入れてみたり、お店のロゴマークを入れてみたり…
多種多様な看板が町中にあふれています。
文字サインも、多彩なフォントがあります。
筆文字のフォントを使えば「和食店かな?」と、見る人の想像力をかき立てることができます。
「気づいてもらうこと」
これが、電飾看板にかぎらず、看板の第一目的だと考えております。
看板の役割について
大阪、看板・・・と聞くと、通天閣のおひざ元、串カツの町、新世界が思い浮かびませんか?
夜でもぴかぴかきらきら、見ているだけでわくわくしてきます。
看板とは、お客様に存在を気づいていただくと同時に、興味を駆り立てる役割も担っていると考えます。
お客様のご希望をかなえつつ、道行く人の目に留まる、そんな看板を一緒に作りましょう!
まとめ
今回は、「電飾看板の元祖!赤ちょうちんの秘話」のご紹介でした。
暗闇で灯る明かりを見ると、人はほっとします。
今まで知らなかったお店でも、明かりやデザインにつられてついふらっと中に入ってしまうことはありませんでしょうか。
当社では、現代の赤ちょうちんとなる看板を、お客様とご一緒に作成できればと思っています。
ぜひぜひお気軽にご相談ください。
看板のご相談はあいらんど工房に
あいらんど工房では様々な看板を取り扱っております。
看板設置を検討中、お悩み中の方は是非一度お問い合わせください。
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